なぜ吸音レススピーカーはノイズが少ない?
木材より紙のほうが高音質?
定在波を制御すると同時にスピーカーコーンを正確に駆動させるためにはユニットの支持に高い剛性が必要で、一般的にハイエンドスピーカーには硬くて重い木材が採用されます。上質な木材の響きは楽器のような効果も期待できますが、私たちが目指したのは素直な音質の再現です。
そこで着目したのが紙材です。オーディオの長い歴史の中でいまだにスピーカーコーンが紙という事実からも音を伝搬させる材料として紙が優れているのは明白です。この理由は、紙は木材よりも内部損失が大きく音が減衰しやすいので、音に余計な色付けがなくノイズも残りにくいという特徴があるからです。
ちなみに金属は剛性が高いので有利に見えますが、筐体の材料にするには内部損失が小さく不要な残響音が残り過ぎるのが問題となります。たしかに金属をたたくと、いつまでもカーンと響きます。
片手で運べる!1台あたりの重量が約1.9kg
そこで木材は、剛性が高く割と音が減衰しやすいという理由で採用されることが多い訳ですが、「QonLess」では木材の代わりに硬質な紙材を採用しながらもスピーカーユニットベースをアルミ材の支柱で支える構造をとります。
これによりユニットの振動を高い剛性で抑えることができるので、スピーカーコーンの正確な動作を実現し、しかも高い紙の減衰力によって、素直な音を実現します。
しかも、これは音質向上と軽量化の両方を同時に実現することにつながりました。
ノイズが少なく定位感が高い吸音レススピーカー!