スピーカーの音がこもる原因
スピーカーから流れる音が、枕の向こうで鳴ってるように曇って感じることはありませんか?
ユニット背面から出る音の処理が決め手
スピーカーユニットは正面からの音だけでなく背面からも逆位相の音が発生します。トンネルのなかで大声を出すとまるでエコーがかかったような大きな音が響くと思いますが、これがご存じの中学生で習う共鳴と呼ばれる現象で、スピーカーBOX内部でもこの背面音により共鳴が発生します。つまりこの共鳴による複数の定在波がノイズとなってスピーカーの音質を劣化させます。
スピーカー音質を大きく左右する吸音材
そこで、これらを取り除く方法として、一般的にスピーカー内部には「吸音材」がよく使われます。しかも高価な専用スピーカーこそ、この材料はよく利用されメーカーにとって「吸音材」の設置個所や量・材質などは、音質コントロールの重要なノウハウになっています。
吸音材は悪い音も吸うが良い音も吸う
ただし、この方法にも欠点があり、「吸音材」は読んで字のごとく音を吸うので、共鳴などの不要な音だけでなく、必要な残したい音までも消してしまうということです。下の図は、正面音と背面音が混ざるイメージを表した図です。このように吸音材を使用したスピーカーの音は、そのまま前面にその音が伝わるということになり解像度が悪くなります。
スピーカーの購入直後は、いい音に聴こえていたという方も、最初は心理的にどうしてもよい方向にバイアスがかかるものです。時間が経ち耳が慣れてくると、どうしても「音がこもって聞こえる」「すっきりとしない」などと感じることが多くなるのはあり得る話だと思います。
高速道路を降りたあとに回りの景色がゆっくりとよく見えるように、聴覚も慣れによって気になる音に敏感になるのかもしれません。このページにたどり着かれるかたは、非常にデリケートな聴覚を持たれてるかたが多いと思いますが、意外とこの「こもり音」を気にしないひとも多いのは事実です。
結論として、心理的要因を取り除くのはむずかしい話なので「スピーカーのこもり問題」を解決するには、吸音レススピーカーのようにスピーカー内部から吸音材を原理的に取り除く発想が必要になります。
弊社が特許申請中の技術で開発した吸音材をまったく使用しないQonLessスピーカーが、なぜ高音質なのかを知りたい場合には、下のボタンをクリックすると確認することができます。
スピーカー音のこもりを解決、吸音レススピーカー!