吸音材
ここは、高音質スピーカーを提供するQonLessのオーディオ用語集ページです。
吸音材とは、音をよく吸収する材料のことをいい、ミクロンウールやニードルフェルトなどの綿上の柔らかい材質が多用されます。
なお多くの吸音材は、多孔質な構造(小さな穴が多く空いてる構造)をしています。理由としては、その小さな穴に音が入り込むと、その隙間を音が乱反射し、障壁との摩擦や材料繊維が振動することなどで、熱エネルギーに変換されるので、音源が減衰していくというしくみになります。
オーディオ製品では、スピーカー内部のノイズを除去する目的で使用されることが多く、材質、設置場所、量はメーカーにとって重要なノウハウになります。
例えば、市販のスピーカから吸音材を抜き取った後の音を聞くことは、まずないと思いますが、吸音材ありなしで比べると驚くほどまったく別物の音になります。
低コストで音質向上でも書いている通り、アンプやプレイヤーの変更と比較して吸音材の有無は劇的に音質が変わるので、スピーカーが音を支配してるのがよくわかる事象とも言えます。
下のグラフは、周波数帯による吸音効果を表したグラフになりますが、高音領域がより吸収されやすいことを意味しています。
71st Conference of the Italian Thermal Machines Engineering Association, ATI2016, 14-16 September 2016, Turin, Italy