タイムドメイン(TIMEDOMAIN)スピーカーとの違い
QonLess 吸音レス・スピーカーは、外観が円柱形状で上向きスピーカーユニットということからか、由井啓之氏が唱えるタイムドメイン理論をベースとしたスピーカーと同じ仕様なのか?というご質問が多かったので、違いについて考えを述べておこうと思います。
まず、このタイムドメイン理論は何ものかというと、「スピーカーコーンをとにかく正確に駆動させ余計な振動を排除する」というのが基本的な考え方で、特にスピーカーユニットを質量の大きい仮想グランドで支持することで仮想的な静止点をつくりだすという発想は、目からうろこの素晴らしい原理だと思います。(理解に間違いがあれば教えてください。。)
タイムドメインとスピーカー
そこで本題の「同じ仕様か?」のご質問に対しては、「スピーカーコーンをとにかく正確に駆動させ余計な振動を排除する」という考えは同じなのですが、仮想グランドは採用していないので「厳密には同じではない」が回答となります。
QonLessでは、低コストで高音質を実現することを重視しています。
様々な仕組みの中で効果があるものでも、それが本当にコストに見合うのかという視点で常に考えています。そこで、スピーカーユニットベースをアルミ材の支柱で支持し、スピーカーユニットとの間にOリングを挟むことで、お互いの微小な振動を伝え合わない構造が費用対効果のうえで最適だと考えました。
なお構造によって音質の差にかなりの影響がでるのは事実で、様々な比較実験を行った結果この構造にたどり着いています。