【本当の話】デジタルアンプよりアナログアンプのほうが音がいい?
デジタルアンプの音質
よくデジタルアンプは、信号のオンオフによりアナログアンプより情報量が少なくなるので音質が劣るという話を聞きますが、はたして本当でしょうか?
某有名雑誌でのブラインドテストの結果
少し古い実験になりますが、音楽之友社ステレオ誌2004年3月号で「デジタルアンプとアナログアンプ 音の傾向って本当に違うの?」という題目で興味深い実験が行われました。対象になったのは、以下のデジタルアンプとアナログアンプ8機種で音にウンチクのある4人によるブラインドテストになります。
①アナログアンプ:A社 超⾼級 ¥3,300,000←注目
②デジタルアンプ:S社 超⾼級 ¥1,000,000
③デジタルアンプ:R社 普及型 ¥9,800←注目
④デジタルアンプ:P社 中級 ¥248,000
⑤デジタルアンプ:Y社 ⾼級 ¥600,000
⑥アナログアンプ:D社 中級 ¥120,000
⑦デジタルアンプ:F社 中級 ¥80,000
⑧デジタルアンプ:S社 ⾼級 ¥600,000
普通に考えれば、①の330万円のアナログアンプが圧倒的にいい音がするだろうと誰しもが思ったはずです。詳細は、「無料PDFレポート」に記載していますが、評価順位1番は某デジタルアンプで、その他の順位としては4人中4人が①の超高級アナログアンプより、③の普及型デジタルアンプのほうが音がいいという驚くべき評価結果となりました。
その値段差は、なんと300倍!
その後、テスト方法の公平性について議論はあったようですが、この結果の重要なポイントは、アナログ/デジタル以前に、これだけ金額差のあるアンプでも音質差を聞き分けるのは非常に難しいということだと思います。
人の聴覚のあいまいさ
わたし自身も、アンプの聴き比べを行うことがよくあるのですが、購入したばかりのアンプに取り換えて、すごくいい音がすると感じた製品でも、アンプを瞬時に切り替えられるようなセレクタを取り付け、厳密な比較を行うとほとんど差異を判別できないことは、よくある話なのです。
では、なぜ最初にいい音に聞こえたかと分析すると、人の耳は「ボリュームが少しでも大きいほうが音がよく聞こえる」という傾向があり、アンプの付け替え等で、正確に音量を同じにすることができずに音量が少しでも大きいほうを音がよいと判断してしまった可能性があります。
あと、人間の感性には心理的な影響も多いのはたしかで、見た目に高級感があり高額だからいい音だという思い込みもバイアスがかかる原因ではないでしょうか。
アンプは、どれも同じ音質だということは決してありませんが、支払うコストに対してそこまでリターンを得られない可能性があるというのがひとつの結論だと思います。よって最近は、アンプを評価する場合には、アンプの周波数特性を測定するようにしており、これらを判断基準にして検証するようにしています。
なお弊社が、おススメするアンプを見たい場合には、以下のボタンからアクセスできます。
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マランツから出して、fxの廉価なデジタルアンプから大衆タンノイを鳴らしてますが、6畳の書斎では全く問題なく良い音です。
かつて下の階でオートグラフと数十年各種アンプを試しましたが納得できませんでした。
一万円以下のデジタルアンプはタンノイの欠点を上手くまとめます!
いまだに真空管アンプを有難がっているご仁もいるわけで、音の良し悪しは聴く人の気持ち次第でしょう。
だだ、音を録音する場面では、ほとんどの場合アナログではなくデジタルになっている昨今、アナログに固執する意味を全く感じません。
海外性のデザイン性を優先したトールボーイ型スピーカーよりも箱型、ブックシェルフ型スピーカーに耳の高さくらいなスタンドを付けた方がずっといい音がすると思います。
無難にJBLの方がいいと思います。
ブルーレイプレーヤーのほうがCDプレーヤーより音が高音質です。